唇が離れた瞬間に、額を合わせて笑い合った。
こうゆう学生らしいデートも楽しいかもしれねぇな。
「今日すごく楽しかった‼︎あたしのわがまま聞いてくれて、ありがとう」
「わがままなんて思ってねーよ。俺も楽しかったし」
「やっぱり海翔さんは、あたしの王子様だねっ」
「澄音が姫なら嬉しいもんだ」
「照れるー‼︎」
顔を真っ赤にして、そっぽを向いた。
そんな照れ屋な可愛い彼女に、もう一度キスを。
帰りの車中では、クリスマス期間限定の街中のイルミネーションを見た。
イルミネーションとか、女の子って好きだよな〜…。
「あたし、将来お家にイルミネーションしたいの」
「その期待に答えられるデカイ家建ててやるよ」
「嬉しい‼︎あたしと結婚してくれるってこと⁉︎」
「しねーの?俺はするつもりだったけど〜」
「する‼︎将来的には、よろしくお願いしますっ」
ほんとに、澄音と結婚することが出来たら……。
俺、全部に満足しそうだ。
きっと、まだまだ先の話だろうけど。

