しかも、出口付近でめっちゃ追い掛けて来るヤツ腹立つ‼︎
「なんだよマジで‼︎分かったから追い掛けて来んな‼︎」
「あははっ‼︎海翔さん、お化け役の人にマジギレ‼︎」
お化け屋敷を出た後は、もう体力消耗しまくり……。
むしろ、澄音は元気になってるけど。
「めーっちゃ楽しかった‼︎あの緊張感が良いよね‼︎」
「そ、そうだな……」
「次来た時は、海翔さんに先頭譲ってあげるね?」
「心から遠慮しときます…」
まぁ、澄音が楽しんでくれたなら彼氏として満足。
そして日が傾き、道がオレンジ色に染められた頃。
遊園地の最後はやっぱりコレ。
約束通り、2人で観覧車に乗った。
「高いね〜…。海翔さん、隣行っても良い?」
「おいで?怖くなった?」
「ちょっとだけ。高い所無理なのかなっ‼︎」
隣に座って、ケラケラ笑う澄音が可愛くて……。
柔らかい黒髪をそっと撫でた。
お互いの視線が絡んだ観覧車の頂上でベタにキス。

