溺愛キケン区域!!




なんて悩んでると「あっ‼︎」と澄音が笑顔になる。


「遊園地‼︎あたし、遊園地デートしてみたい‼︎でも……人混みマズイよね?」

「そんな簡単にバレなくね?」

「バレるよ‼︎フルールめっちゃ人気なんだよ⁉︎」

「あざす……」


でもなぁ〜……。


普段わがまま言わない澄音の願い事は聞いてやりたい。


だって、普通の高校生じゃん。


「デートしなくても、側にいられるだけで十分だよ?」

「いや、遊園地行くぞ。お前、学校休める?」

「学校?うん…。一応、出席日数足りてるし」

「決まり。明日、遊園地に決定〜」

「えぇ〜‼︎急だね‼︎すっごく楽しみだけど‼︎ドキドキする‼︎」


なんだかんだ2人で出掛けるのも初めてだもんな。


さっきから、ずっと笑顔の澄音に一安心。


「あたし観覧車乗りたい‼︎」

「やっぱ観覧車は最後だろ‼︎」

「最初はジエットコースターかなっ」


遊園地とか、小学校低学年の時に家族で行った以来……。


明日、楽しみだな。