夜中に帰宅して、目覚ましを掛けないで寝てみた。
案の定、寝過ぎて起きたのは昼過ぎ……。
澄音は今頃学校か〜……。
澄音が帰って来る夕方まで、ひたすらダラけて過ごした。
「あはっ‼︎海翔さん、寝癖すごい‼︎」
「外出ねぇし良いだろ」
「良いけどさぁ〜。オフな海翔さん見られるのも、あたしの特権だしね‼︎」
「寝癖触んなよ…。立場逆‼︎」
俺、撫でられる側じゃなくて、撫でたい側‼︎
悔しくて、澄音を膝に座らせて頭撫でまくった。
「海翔さん‼︎いつまで休み?」
「2週間」
「にっ、2週間⁉︎嘘⁉︎やった〜‼︎ずっと一緒だよねっ?」
「ずっと一緒にいてやるよ。どっか行きたいとこある?」
「えへへっ…海翔さんといられるなら、どこでも良い‼︎」
すっげー可愛いけど、相変わらず欲の無いヤツ‼︎
女の子って、デートはどこ良いんだ?
あんまりデートってしたことねぇから分かんない…。

