打ち合わせは事務所の地下スタジオで。
ツアーがもうすぐ終わるから、今後のスケジュール確認などなど。
休みナシだけど、有難いことにスケジュール帳は真っ黒だ。
休憩中、珍しく一輝が溜め息をついた。
「最近、芽衣子と出掛けてねーや…」
「俺も。澄音と全く出掛けてねぇよ」
「芽衣子優し過ぎんだよ。仕事人間の俺に文句言わねぇから逆にツライ……」
「ノロケか、一輝」
彼女放置状態の俺と一輝。
逆に、愛斗と嶺は彼女ナシ。
「そろそろ特定の彼女欲しいね〜。嶺も欲しくね⁉︎合コンしちゃう⁉︎」
「しちゃわない。彼女いらない」
「つまんないヤツ〜」
「デートとか無理。寝てたいし」
愛斗は彼女取っ替え引っ替えするけど、嶺は束縛大嫌いだもんな……。
コイツらに彼女は難しいだろ……。
俺も、澄音のことデートに連れてったりしたいな…。
クリスマス前には多分暇になるはず。
もし休みが貰えたら必ず、澄音に彼女サービスしてやろう。
普段かなり我慢させてる分、思う存分側にいてやる。