【海翔side】
修学旅行で5日間、澄音が帰って来ない。
しかも、そんな時に限って丸一日オフになった。
家に1人でいる時の澄音の気持ちが少し分かる気がする……。
心細い上に、退屈過ぎだ‼︎
なんて思い立った俺は、身支度を済ませて車に乗り込んだ。
20分程走らせて着いたデザイナーズマンション。
暇な時、頼れるのはコイツのみ。
「で?俺が海翔の巻き添いってことか」
「おうよ」
「…マジふざけんなよ…。久々のオフに2人切りだぞ、コラ…」
俺の耳元で半ギレの一輝。
内装もオシャレ過ぎるこのマンションは、一輝と芽衣子の同棲先。
「愛斗んとこ行けよな〜」
「無理。アイツ、今女と遊んでる」
「嶺は?」
「実家住みだし、電話出て来んねぇ。多分寝てる」
「くっそー…。澄音ちゃん帰って来いよ…」
修学旅行なので、すぐに帰って来ませーん‼︎
俺も、早く帰って来てほしいんだけどさ……。

