風呂上がりには、アイツのキレイな黒髪にドライヤーをかけてやる。
もちろん、律儀な澄音ちゃんからもドライヤーのお返し。
俺、自然乾燥派なんだけどね…。
「ねぇ、海翔さん‼︎こっち向いて‼︎」
「ん?なんで?」
「良いからー‼︎…ふふっ‼︎出来たー‼︎海翔さん可愛い〜‼︎」
洗面台の鏡を見ると、前髪をピンで留められてる俺。
うわ〜………金パにピン留めって愛斗みたいだ…。
「どうしよう…。チャラい海翔さんも好きかも〜‼︎」
「チャラくねーよ‼︎俺、ビール飲むから向こう行く」
「あっ、待ってよ〜‼︎あたしも‼︎」
ソファーに座って、俺の膝の上に澄音を乗せた。
今日に限って面白いテレビねぇな〜…。
「あたしも早く海翔さんとビール飲みたいな…」
「あと3年の我慢だな。俺も楽しみに待ってるから」
「やった〜‼︎海翔さん、大好きですー‼︎」
「うげっ‼︎ちょっ、苦しいっつーの‼︎ビール溢れる‼︎」
俺の首に抱きついて上機嫌。
面白いテレビなんか無くても、俺は十分かもな。
澄音が側にいるだけで満たされる。

