だけど歌番組とか雑誌を観てると、断られるのも納得しちゃう……。
家にもほとんど帰って来られない毎日続いてるし。
なんて、諦めかけてたある日。
海翔さんが夜中に帰宅して早々、分厚いスケジュール帳を出した。
「お前の文化祭って何日だっけ?」
「25日だけど……」
「その日丸一日オフになった」
「えっ‼︎嘘⁉︎じゃあ、文化祭出てくれるの⁉︎」
「簡単に出てやるわけねーだろ?条件がある」
ニヤッと怪しい笑顔を浮かべ、あたしを壁まで追い詰めた。
しかも手で逃げ場塞がれたー‼︎
「俺らも一応、アーティストなワケ。それなりの報酬必要なんだよ」
「ほっ、報酬⁉︎大金なんて無いよ‼︎」
「金が欲しいとは言ってねぇよ。澄音ちゃん」
指で唇をそっと撫でられると、もうダメ……。
「報酬、何くれんの?」
「あ、あたし…?」
「よし、成立‼︎来週にでも、メンバーんとこ連れてくから話せよ」
「うん‼︎ありがとう‼︎お願いしに行く‼︎」
成立しちゃった〜‼︎
ってことは、学校で海翔さんに会えるんだよね⁉︎
楽しみ過ぎるー‼︎

