【澄音side】
まだまだ纏わり付く様な残暑の9月の学校。
窓全開の蒸し暑い教室の片隅、瑠奈と2人でプリントに目を通す。
現在、文化祭の実行委員の話合い中‼︎
瑠奈に巻き込まれてしまったんです…。
しかも、文化祭の醍醐味であるステージ発表担当‼︎
もうヤダぁ〜‼︎
「やっぱり〜有名人とか呼びたくない⁉︎超楽しみ〜♪」
「有名人なんて無理だよ‼︎ウチの学校、お金無いだろうし…」
「あ……あのさ‼︎フルールとか呼べないかなっ⁉︎」
「フルール⁉︎絶対無理だよ‼︎ツアー中で忙しいもん‼︎」
「そっかぁ〜…。澄音も、フルールに詳しくなったね‼︎」
ギクッ‼︎と冷や汗が流れたため、笑って流した。
だけど、瑠奈の言う通り『フルール』呼べたら盛り上がるよね……。
とゆうことで、海翔さんが帰宅した夜7時。
ソファーに腰掛けて缶ビールを飲み干す海翔さんに交渉開始‼︎
「海翔さん‼︎今月末って暇?」
「地方ライブだから忙しいな。どうした?」
「お願いします‼︎学校の文化祭のゲストで来て‼︎」
「はぁ⁉︎文化祭⁉︎」