街灯も疎らなため外は真っ暗。
怖がって腕にしがみつく澄音を、どう喜ばせようか。
「真っ暗だよ…。おばけ出そう…」
「ははっ‼︎出ねぇから大丈夫だって‼︎空、見てみ?」
「空…?えっ‼︎うわぁ〜……めっちゃキレイ‼︎ヤバイ‼︎すごいねっ‼︎」
「ここ、俺の好きな場所」
去年の夏、メンバーと来た時に見付けた星空の穴場スポット。
俺は星よりも、澄音眺めてる方が良いけど。
「海翔さん…ほんとにありがとう‼︎」
「だって、今日大切な日じゃん」
「えっ⁉︎記念日じゃないよね⁉︎」
「ちげーよ‼︎俺の大好きな彼女の誕生日なんで。はい、プレゼント」
「嘘っ‼︎覚えててくれたの⁉︎嬉しくて泣きそうだよぉ〜…」
澄音の小さな左手を取り、そっと薬指にはめた指輪。
サイズもぴったり。
「あっ…もしかして、ペアリング⁉︎」
「そっ。これで、寂しい思いしないだろ?離れてても一緒だ」
「うんっ‼︎ずっとだよ‼︎ありがとう‼︎」
素直になる方がよっぽど良い。
背伸びした澄音にキスして、2人で笑った。
もう不安な思いなんてさせねぇからな。

