朝でも、もわっと肌にまとわりつく様な暑さが包む旅行当日のAM5時。
車のガラスから差し込む朝日が眩しくて、つい目を細める。
「澄音。コンビニ寄ってコーヒー買って来て」
「眠たいよぉ〜……」
「ほら、好きなもん買って良いから」
「うん…」
1万円札を握らされて、1人で車を降りてコンビニへ。
海翔さんが好きなブラックの缶コーヒーと、あたしのオレンジジュース。
あ、お菓子も買っちゃおうかなっ‼︎
袋いっぱいにお菓子を買って車に戻った。
「お前、太るぞ…」
「だって海翔さん、好きなモノ買って良いって言ったもん‼︎」
「確かに言ったけどさ〜…。んー…有名人ってめんどいな」
「それ、嫌味ですかっ⁉︎」
「今だって、パパラッチと隣り合わせだってのに」
不機嫌そうに缶コーヒーを飲み、ハンドルに手を掛ける。
腹立つぐらいサングラス似合うし……。
カッコイイ〜………。
「見惚れてんの?」
「海翔さん、ナルシスト…」
「澄音に惚れられんなら、ナルシストでも良いや」
無邪気に笑う横顔が可愛いです…。
暑いし、ドキドキする……。

