【澄音side】



あれから海翔さんとの関係も修復して、少しずついつも通りのあたし達に戻った。


ケンカなんてしてた春先もとっくに過ぎ、気付けば夏‼︎


こんな猛暑日によく毎日学校行ってたよね…あたし。



なんて、お昼のニュース番組でお天気コーナーを観る今は夏休み。


リビングのソファーで1人ポツンとテレビを観てると、首に腕が回って重みを感じた。


「おはよう。海翔さん」

「はよー…。クソ暑いんだけど…」

「ええっ⁉︎これでも、けっこうクーラー強いよ⁉︎」

「やべぇ。海行きてぇな」

「まだ眠たいなら、二度寝するかシャワー浴びて来なよ……」


会話噛み合ってないから‼︎


しかも、超眠たそ〜……。


昨日も帰り遅かったもんね。


毎日、毎日、お疲れ様です。



結局、シャワーを浴びて来た海翔さんは上半身裸のまま昼からお酒三昧。


腹筋逞しい〜‼︎


「ジロジロ見んなよー。照れるー」

「嘘つけ。棒読み‼︎服着なきゃ、風邪引くよ」

「服持って来て。澄音チャン」


甘えた風に言われたら、あたしの負け……。


海翔さんズルイ‼︎