溺愛キケン区域!!




口ではトゲのある言葉が出るのに、心は痛くて仕方ない……。


泣いてちゃ意味ないのにな…。


「…ったく、泣いてるだけじゃ分かんねーよ。口あんだろ」

「あるけど、さ…っ」


グイッとあたしの顎を上げて、親指で唇撫でる。


海翔さんのこと嫌いになったはずなのに、ドキドキするし……。


「んで、お前はいつまで不機嫌ツラしてんだよ」

「………ずっと?」

「バカ…」

「あたしなんて……あたしは、どーせバカでガキでダメなヤツだもん…」

「そうゆう考えが、バカだって言ってんだ。少し頭冷やせ」


額にくらった軽いデコピン。


そして、背中を向けてリビングへと行ってしまった。



結局、今日も聞けなかった〝ごめん〟の3文字。


ほんとは片時も離れたくない…。


こんなに、こんなに……大好きなのに。


子供過ぎる自分に腹が立って、イライラして涙が止まらないや……。



ねぇ、海翔さん。


いつになったら海翔さんみたいに大人になれるの?


早く海翔さんに近付きたい………。