先にベッドで待ってると、半乾きの髪の海翔さんが来た。
ツアー始まって、金髪になったの。
これがまた、なかなか似合う…。
「家のベッド最高〜‼︎おいで、澄音」
「髪。乾かさないと風邪引くよ?」
「良いんだよ。それより、お前優先したいから」
「腕枕してくれる?」
「仰せのままに」
悪戯っぽく微笑み、腕枕をしてくれた。
たまには、あたしが海翔さんを癒したいのに……。
「なぁ、澄音」
「うん?」
「寂しい思いさせてごめん…」
「大丈夫だよ‼︎海翔さんは、思いっきりツアー楽しんで‼︎」
「ははっ‼︎澄音の方が大人だな〜」
あたしの指をそっと握り、額にそっとキスを落とされた。
「俺は、ちゃんと澄音のこと好きだから。会えない時間も不安になるなよ?俺の一番は、ずっと澄音だ」
「海翔さん…。ありがとう…」
「泣きそうな顔すんなよ…」
信じて待ってる。
それが、海翔さんにしてあげられること。