ジリリリリリッ―――――――…… 「香織ー!! 起きなさーい」 下から叫ぶお母さんの声。 大音量で部屋の中を響かせる目覚ましの音。 「はーい……」 眠たい目をこすりながら ベットから体を起こした。 あたしの朝はいつもこうして始まる。 目覚ましが鳴りだすと同時に叫びだすお母さん。 こうなると、目覚ましの必要性はないように思う… ボーッとする頭の中、 今朝見た夢を思い出していた。 何度も見る夢だけど、やっぱりいつも最後があやふやになる。