珠喜は壊れ物に触れるように、あげはの肌を優しく洗っていく。 首筋から鎖骨、そして胸へゆるゆると手を伸ばす。 石鹸の滑りにまかせ、愛撫するように優しく、繊細に珠喜の指は動く。 少女の息づかいが荒くなっているのに気付くと、珠喜は何とも言えない喜びに満たされた。 一方であげはも、己の体が芯から熱を帯びていることに気づいていた。 「っ……」 唇からもれる甘美な声を堪えようと、少女が必死に口を押さえる姿を見れば、愛しさが膨れ上がっていく。