ここで揺らいだらバレてしまう、せっかくみんなが隠そうとしてくれているのに。 「そいつはトップじゃねーよ」 「リカさんはトップじゃないっすよ」 ドア付近で重なるマオと勇希の声で弾かれたようにそちらを見れば凛が無表情で立っていた。 「俺がトップだ。 勝負だっけ? 勝てると思うなら屋上にいるから」 私を見てから、凛は微笑むとさっき来た道を引き返す。 そして、青龍の奴らはただ呆然と立ち尽くしていた。