ガラガラ

私はクラスのドアを開ける。

昨日は結局あの後プリクラを撮ってから、グループの溜まり場に行った。


勇希は最後まで元気がなかったから、きっとあのことを思い出したからだろう。

あれは気にしなくてもいいって言ったのに。



「あー、リカちゃんおはよー」


星夜はいつもの特等席である、一番後ろで1番目の窓側の席に座っていて、私はその隣の2番目に腰掛ける。


「あー、おはよ。

他の奴らは?」


手持ち部沙汰にスマホを弄りながら星夜の返事を待つ。