「リカさんとプリクラ撮れるって夢みたいっす。
リカさん写真嫌いじゃないっすか、だからそういうのもちょっとあるんすよ」
「勇希、ワガママくらいいくつでも言っていいから。
私はどんな願いも叶えてあげる。
写真に関しては…いつか私を忘れることが出来るようにって思ってるからね」
彼女の生き方はきっと間違えている。
でも、誰も生き方を否定しないのは結末を迎えてその先にある未来で彼女が悲しむとわかっているからだ。
リカさんとしての最期を見届けるのが俺たちに出来ることだ。
それ以外は口出しをすることなんて許されない。

