妹を返す条件は、
『黒蝶を解散させる』ことだった。
どこから嗅ぎつけてきたのか、俺が黒蝶の幹部?になったことを向こうは知っているらしい。
妹を助けたいが、あいつらに迷惑はかけれない。
彼奴らもきっと、1.2日過ごした奴の為だけに解散するなんて真っ平ごめんだろう。
「おい、来たぞ」
来るように指定された場所は俺らがよく溜まっていた場所付近にある廃倉庫だった。
「よく来たな勇希。
もちろん、潰す事はできたんだろうな?」
ニヤリと下品に笑われて、あの綺麗な笑顔を見てしまった後だったからかだいぶ気持ち悪かった。

