不良少女



カナの言葉に俺は絶句した。

こいつはどこまでも付いていって、なんでも彼女に奉仕する。


これは2度と解放される事はない、永遠にその生き方しかしないんだ。


「っ!」


俺は逃げ出してしまった、怖くて。


そんなことを背負うことはできなくて…。


「ごめん…」


俺はいつも逃げてばっかりだ。

彼奴らのような、逞しさを俺は持ち合わせていない。


「巻き込んでごめん」


リカさんがそう呟いた気がした。