少し距離をとりながら話す私にショックを受けたらしく、凛は一言も言葉を発しない。 「無言で俺を蹴るなよ! 悪いのはリカだろ? 抱きついてやれよ〜」 マオは凛の標的になったらしく蹴られていた。 「お姉ちゃんに抱きつかれて誰が喜ぶわけ?」 「俺は死ぬほど嬉しい! さぁ、抱きついていいよリカ」 スクッと立ち上がって両手を広げる凛に回し蹴りをくらわしてさっきの定位置に戻る。