キーンコーンカーンコーン 「いつまで寝てる気なの? もぉいくよー」 起きると星夜がいて、チラリと時計を見ると、放課後だった。 もうそんな時間だったのか…。 星夜は俺を立たせて、鼻歌を歌いながら廊下を歩く。 そして、星夜についていくとそこは誰も近づこうとしない屋上だった。 「おせぇぞ、勇希っ! 待ちくたびれたんだけど」 「あー、ごめん寝てた。 それで、カレンは?」 俺はどうしてもカレンという女の本名が知りたかった。