「こ、こんにちはっ! お、俺は…宮原 奏です。 よろしくお願いします…」 バッと言い終わるが先か、俺に手を差し出し握手を宮原は求める。 「宮原!? な、宮原ってこっちの人間だったのか?」 だが、残念ながら俺はそれどころではない。 宮原はたくさん兄弟がいるとか、両親はいないとか、色々と家族関係の噂が絶えないある意味問題児の奴だ。 そして、目立つことを嫌い。 不良との関わりなんて一切ない奴だった。