「外?」 そして、着いたのは真っ暗な夜空が見える屋上だった。 「外なんて寒いにきまってるでしょ。 この隠し扉が入口」 それは、もう1個端っこに付けられたエレベーターと思われる扉だった。 ボタンを押せばドアが開きさっきと何も変わらないエレベーターだ。 「勇希、順番に1.2.3.1の階のボタンを押してみて」 言われた通り押すと反対のドアが開く。 「え、は?」 「ようこそ、黒蝶へ勇希」 ニッと笑ったカレンは帽子を脱ぎ、綺麗な金髪が露わになり、つい目を奪われてしまう。