春side


言葉が言い終わると共にピクリとも動かない凛くん。


これってやっぱりリカちゃんに言った方がいいのか?


いや、適任がいる。


そう思って俺は隣の部屋にいる竜の部屋に駆け寄った。


「おい、竜!」


俺は竜の部屋を勢い任せにノックする。

すると、ガチャっと音がして竜が「なんや〜?」とのんびりした口調で言った。


「今すぐ、来てくれ!

凛くんが倒れたんだ…!」


俺が言い終わると共に「ちょい待っとき」と言って部屋から少しだけ医療道具を持ってくる。