「お前らもか」 「何が?」 「お前らもリカを苦しめるんだな」 誰もがリカを好きになる… リカの気持ちを置き去りにして。 「何言ってんだよ…」 本当に分からないのか、訝し気に目を細める。 「わかんねぇなら別にいい」 苦しめたくはないが、リカを好きになってくれるのは嬉しいことなんだ。 誰かに愛されないのはーーだけでいい。 そんな事を心の中で思っていると胸が苦しくなって胃の中にあるものを吐き出してしまった。