「うんざりやねん、あんな親。 ほな、さいなら」 この家は本当に窮屈だ。 早く凛が帰って来てくれたら私は必要がなくなるのに。 私の居場所はどこにもない…。 だって、私は記憶何てどこかに置き去りにしてしまったから。 「嬢なんて形だけやねんからほっといてや…。 私は、壊れてんねんから…」 涙は溢れるばかりで枯れないんだ、この広い家は中身はただ空っぽで感情なんて何にもないんだ。