不良少女



「梨花! アドレス交換すっぞ」


私の方へバイクを置いて歩み寄りケータイをあわせる。


「じゃあな、また今度連絡する」


「バイバイ」


「あ、このパーカー着てけよ」


ポイっと投げられたパーカーをキャッチすると、即座に去って行ってしまうまさき。


「ほんと、なんだったの…?」


でも、嬉しいな…。 人に構ってもらうのは。


私はいつも後回しだからこういうのは少していうか、だいぶ嬉しかったりする。