「まずはA室で、星夜、渚、燈」


「はーい。

リカちゃんと離れちゃったな〜」


心底残念そうな星夜の頭を撫でる。

星夜は人当たりがいいから、そこまで心配はいらないけど他のメンバーは大丈夫だろうか。


「じゃあ次行くわよー、B室は〜岸、奏、綾で

C室は、凛、春。

D室は、真央、竜でお願いねー」


本気で楽しむ気満々の理事長に哀れみの視線を送って、B室に荷物を置きに行くため、階段を上がる。


あいつらが私のことをどこまで知っているかわからないから充分に警戒しなくてはならない。


夜ははじまったばかりなのだから。