「俺は中西 竜 (なかにし りゅう)やで! 俺、女苦手やからそこんとこよろしく!」 茶色の髪に緑のメッシュを入れている髪を揺らして、ビシッっと誰にという訳じゃなく指差しをする。 「えーっと、じゃあ適当に空いてる席に座って」 のんびりした口調のハゲが私の隣にある空いた席を指さす。 彼らがこちらへと歩いてくる。 「関わるわけないし」 私の言葉を聞いて二カッと笑ったマオに溜め息を吐いて雲一つない青空を見る。