さすがだなぁって思いながら見つめると、不機嫌そうに睨まれてしまう。 「さっさっと行くから。」 「もう、走っちまおうぜ! この中で一番遅かったやつは罰ゲームな」 マオくんの言葉でさっきまでどこ吹く風だった勇気くんが真っ青になりながら準備運動を開始する。 「じゃあ、よーいどん!」 僕の急な掛け声でスタートするから、僕は一歩リードだったけどすぐにリカちゃんに追い抜かれてしまう。