「カナくん、落ち着いてよー! マオくんはきちんとカナくんに謝りなよ」 ほんとこういう時に、星夜が常識人でよかったと再確認する。 問題児が喧嘩すると、必ずと言っていいほど仲裁に入ってくれる。 だから、あっちは星夜に任せて、私は壮太に顔を向ける。 「悪いけど、後はたのんだから。 私らもできる限り目立たないようにはする」 私達は皆から良くも悪くも目線を集めてしまう。