「じゃあ、作戦が出来上がり次第その座から引きずり出してあげるよ。

もちろんリカちゃん以外ね」


ハルの一言に彼奴らは少し悲しそうに、でも期待を持った瞳ではにかんだ。


「僕らの隣に来れるもんなら来なよ…。

待っていてあげるからさ」


合田の声に合わせて、彼奴らは空き教室からぞろぞろで出て行った。


少しの沈黙を破ったのは竜で、


「トップに立つのはまだ先やけど、

とりあえず彼奴らの事を徹底的に調べ上げて…女以外は仲ようなったる!」


真っ直ぐな心は俺らに届いて、全員がただ前を見つめた。