それから、俊とは全く話さなくなった。 喋ることといっても業務連絡程度の事と、岸のことだった。 彼奴への想いとか、状況とかそこらへんのことでしか会話が出来ない従兄弟に俺たちはなってた。 苦痛でしかない環境で俺は育っていき、5年の2学期の中間から学校へは行かなくなった。 そして、俊は6年生になる少し前頃に転校してしまった。 俺の家も隣町に引っ越したが、俊の家族は外国に行ってしまったと聞いた。