しばらくして、静まった教室がいつもの雰囲気を取り戻していく。 美穂がまだ教室のドアを見つめてポツリといった。 「涼子ってさ、たまに怖いよねー…」 「わかる。相良くんとかと仲いいのかな?」 「相良くんって見た目はいいけど、やっぱ怖いよね〜」 他の女子も思い思いに口にした。 ボソリと美穂が膨れたように言う。 「もっと、涼子と話したかったな…」