振り向くと小走りに背の低い若い男が寄ってきた。






原田真人。








警察には似合わない今風の髪型に茶色の髪色、目が大きく身長を除けばわりとイケメンのジャンルに入りそうなヤツ。









身長を除けば、だ。







「先輩まだボランティアしてるんですかぁ?」





同じ課だったコイツは俺のことを「先輩」と呼ぶ。そしていつも通りふざけた声で聞いてきた。







「うるせぇな。原田。なんでテメーがこんなとこいる」








普段は交通事故ごときで動くような男ではない。





認めたくはないがこう見えて原田は地位が高い。






背は小せえのにな。