薔薇の香水の香りがほのかに鼻を掠める。 手を持ち上げられたかと思うと僕の手首に、自分の手首にしていたブレスレットを取って付けた。 黒い薔薇のアクセサリーがついたブレスレットだ。 「あげる。自殺しないお守りだよ。」 そして、彼女はさっさと屋上を出ていった。