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一週間はあっという間だった。





「長野くん。こっちこっち」




先に来ていた原田さんが手を振って席を教えてくれた。




「すいません。遅くなりました」




「いや。今来たばかりだ」




柳沢さんも原田さんの隣に座っていた。




「さっそく話を始めるぞ。長野から頼む」





「はい。相良君と仲がよかった谷雪乃さん達に相良君の行きつけのバーを聞いたところ...」





ケータイで画像を示す。




「REDというバーの名前があげられました。また、他の生徒からもRED付近から目撃情報がありました」





報告すると原田さんが困ったような嬉しそうな顔をした。




「同じだね。僕たちも目撃情報を元にREDを張っていたんだけど...」





ぺらっと何枚かの写真をテーブルに出した。




REDに入っていく相良君や男と現金のやり取りをする相良くんの姿がうつっていた。





長期戦だと思っていたのに。





「ビンゴだな。明日放課後REDへ向かうぞ。」





「は、はい!」