だから、僕は家にいてはいけない。





ドンッ




そんなことを考えていたら後ろからなんの前触れもなく押され、顔面から廊下にスライディングした。






「おっはよーーー!長野くん!」


「今日も陰気臭いなーー!」






いつもの三人組のうちの野田と高野だった。

住谷はどうやらまだ来ていないらしい。






2人が僕のことをいじめ始めると周りの人間は笑ったり無視して通り過ぎたりして誰も僕を助けてはくれなかった。






当たり前だ。






「長野キモくなーい?」


「また、やってるのかよ」


「朝から…迷惑だよね…」






僕は殴られ続けながら思った。