そして、あたしの前に来るとバッグから淡い水色の封筒を取り出した。
「さて、ね。姉ェネェ、チケットクイミソーレ(ください)」
コンサートの、と美波ちゃんはあたしに右手をすうっと伸べてはにかむ。
「預かってもらっとったよね?」
「……あっ、待って」
ハッとしたあたしはカウンターに置いていたチケット2枚を美波ちゃんに差し出した。
「これね。ごめんごめん。うっかりしてた」
思い描いていたものとは少々かけ離れたまさかの再会の印象が強烈で、チケットのことをすっかり忘れていた。
「何ね、姉ェネェ。忘れとったの?」
もぉー姉ェネェよー、と呆れたと言わんばかりの笑顔で美波ちゃんがカラカラと笑う。
相変わらずの人懐こい笑顔にほっとする。
「いーやぁ。姉ェネェのおっちょこちょいなとこ、変わらんね。ちーっとも、変わらんね」
「ごめんって。このチケットないと5時間も掛けて来た苦労が水の泡になっちゃうもんね」
「そうさ」
美波ちゃんはチケットを蛍光灯にかざしてしっかりと確認した後、大切そうにバッグにしまい、微笑んだ。
「いー。確かに。引換券受け取りましちゃん」
そして、それと引き換えに、淡い水色の封筒をあたしに差し出して来る。
「くりや、姉ェネェにさ」
「これは? 手紙?」
受け取りながら首を傾げると、美波ちゃんはちょっぴり困り顔で曖昧に微笑んだ。
「さて、ね。姉ェネェ、チケットクイミソーレ(ください)」
コンサートの、と美波ちゃんはあたしに右手をすうっと伸べてはにかむ。
「預かってもらっとったよね?」
「……あっ、待って」
ハッとしたあたしはカウンターに置いていたチケット2枚を美波ちゃんに差し出した。
「これね。ごめんごめん。うっかりしてた」
思い描いていたものとは少々かけ離れたまさかの再会の印象が強烈で、チケットのことをすっかり忘れていた。
「何ね、姉ェネェ。忘れとったの?」
もぉー姉ェネェよー、と呆れたと言わんばかりの笑顔で美波ちゃんがカラカラと笑う。
相変わらずの人懐こい笑顔にほっとする。
「いーやぁ。姉ェネェのおっちょこちょいなとこ、変わらんね。ちーっとも、変わらんね」
「ごめんって。このチケットないと5時間も掛けて来た苦労が水の泡になっちゃうもんね」
「そうさ」
美波ちゃんはチケットを蛍光灯にかざしてしっかりと確認した後、大切そうにバッグにしまい、微笑んだ。
「いー。確かに。引換券受け取りましちゃん」
そして、それと引き換えに、淡い水色の封筒をあたしに差し出して来る。
「くりや、姉ェネェにさ」
「これは? 手紙?」
受け取りながら首を傾げると、美波ちゃんはちょっぴり困り顔で曖昧に微笑んだ。



