そんな美波ちゃんに気づかうように、宏子さんが言った。
「先週一度積もったんだけどね。また気温上がって全部融けてしまったからなあ。今日も10度もあるし。まあ、夜さなれば急に冷え込んで降るかもしれないよ」
「そうですかあ。雪、見たいね、ケイちゃん」
「うん」
ケイちゃんは頷きながらスマホをタップして、ぎょっと目を見開いた。
「ちゃ! えらいだ!」
そして、「ほら」と美波ちゃんにスマホを見せる。
それを見た美波ちゃんも目を見開き「はっさー!」と声を上げた。
「ダメさ! こうしゃおれん!」
どうやら飛行機で仲良くなったばかりだという女の子たちから情報が届いたらしい。
グッズ売り場が長蛇の列で大混雑しているみたいだ。
「5万人は恐ろしいばあ! まずはペンライト確保しないと! ね、ケイちゃん」
「どげんする? 頼んで買っといてもらう?」
「ダメさダメさ! やっぱり自分で買わんと意味がねーらんしさ!」
行こう、とケイちゃんの手を引き、美波ちゃんがドアに向かって駆け出す。
「あっ、ふたりとも、気を付けーー」
と言い掛けた時だった。
「ちゃ! 美波! ちょー待って!」
ケイちゃんが美波ちゃんの手を引っ張って立ち止まった。
「美波、陽妃さんにアレ! アレ!」
「えっ……はさ! やさやさ!」
「もー、ニノんこつなるっち、いつもこうなんだから、美波は。しっかりしてばい」
ケイちゃんに注意された美波ちゃんは、忘れるとこだったさ、とバッグに手を突っ込んでゴソゴソしながら戻って来た。
「先週一度積もったんだけどね。また気温上がって全部融けてしまったからなあ。今日も10度もあるし。まあ、夜さなれば急に冷え込んで降るかもしれないよ」
「そうですかあ。雪、見たいね、ケイちゃん」
「うん」
ケイちゃんは頷きながらスマホをタップして、ぎょっと目を見開いた。
「ちゃ! えらいだ!」
そして、「ほら」と美波ちゃんにスマホを見せる。
それを見た美波ちゃんも目を見開き「はっさー!」と声を上げた。
「ダメさ! こうしゃおれん!」
どうやら飛行機で仲良くなったばかりだという女の子たちから情報が届いたらしい。
グッズ売り場が長蛇の列で大混雑しているみたいだ。
「5万人は恐ろしいばあ! まずはペンライト確保しないと! ね、ケイちゃん」
「どげんする? 頼んで買っといてもらう?」
「ダメさダメさ! やっぱり自分で買わんと意味がねーらんしさ!」
行こう、とケイちゃんの手を引き、美波ちゃんがドアに向かって駆け出す。
「あっ、ふたりとも、気を付けーー」
と言い掛けた時だった。
「ちゃ! 美波! ちょー待って!」
ケイちゃんが美波ちゃんの手を引っ張って立ち止まった。
「美波、陽妃さんにアレ! アレ!」
「えっ……はさ! やさやさ!」
「もー、ニノんこつなるっち、いつもこうなんだから、美波は。しっかりしてばい」
ケイちゃんに注意された美波ちゃんは、忘れるとこだったさ、とバッグに手を突っ込んでゴソゴソしながら戻って来た。



