テーブルの上のグラスの中でカランと音を立てて氷が溶け崩れる。
神妙な面持ちでうつむく堀北さんと、今にも泣き出しそうな小春。
『スドウさん』
「はい」
あたしは携帯と一緒にじっとりとした不快な汗を手に握り締めた。
『誠に……残念なお知らせですが。1時間ほど前』
1時間前、か。
アトリエの掃除してたな。
たしか……そうだったと思う。
あたしは息なのか唾なのかよく分からない何かをごくっと飲み込んだ。
『搬送された病院で、潤一が息を引き取りました』
何を言ってるんだろう。
「はあ……そうですか」
この人はいきなり電話を掛けて来て、突然、何を言い出すんだろう。
『あの、それで――』
「堀北さん」
あたしは耳から携帯を離し、堀北さんに差し出した。
「……どうした?」
「この人、なに言ってるのかよく分からないんです。代わってもらえますか」
堀北さんに携帯を渡してキッチンへ向かい、冷蔵庫からキンキンに冷えたミネラルウォーターを取り出し、一気に半分飲み干した。
「……そうでしたか。いえ……わざわざすみません」
背後で堀北さんが話している。
「いえ、ご連絡ありがとうございました。失礼致します」
話し終えた堀北さんの気配が近付いて来る。
神妙な面持ちでうつむく堀北さんと、今にも泣き出しそうな小春。
『スドウさん』
「はい」
あたしは携帯と一緒にじっとりとした不快な汗を手に握り締めた。
『誠に……残念なお知らせですが。1時間ほど前』
1時間前、か。
アトリエの掃除してたな。
たしか……そうだったと思う。
あたしは息なのか唾なのかよく分からない何かをごくっと飲み込んだ。
『搬送された病院で、潤一が息を引き取りました』
何を言ってるんだろう。
「はあ……そうですか」
この人はいきなり電話を掛けて来て、突然、何を言い出すんだろう。
『あの、それで――』
「堀北さん」
あたしは耳から携帯を離し、堀北さんに差し出した。
「……どうした?」
「この人、なに言ってるのかよく分からないんです。代わってもらえますか」
堀北さんに携帯を渡してキッチンへ向かい、冷蔵庫からキンキンに冷えたミネラルウォーターを取り出し、一気に半分飲み干した。
「……そうでしたか。いえ……わざわざすみません」
背後で堀北さんが話している。
「いえ、ご連絡ありがとうございました。失礼致します」
話し終えた堀北さんの気配が近付いて来る。



