私を悪者にしてでも───




ガチャ パタンーーー





私は家に帰ってきて少し考えた、今まで怪我なんかしなかったから。





逃げた人は帰ってこかなったから。





『油断したかな……。』





今度から気をつけなきゃ、手を軽く握った。





『っ、...結構深いな。』





ナイフを奪った時に力入りすぎたかも。





私は手の血を拭いて包帯を巻き制服に着替えた。





『手、大丈夫だよねたぶん。』





私は手をかばいながら学校へ向かった。