俺らが話している間にも

時間というものは待ってくれないようです。

ただいまの時刻

3:30

そして

家の門限は

4:00

俺の時計、デジタルだから

反対から見ても

読めないだけで

別の時刻には

見えない。

「鹿島先輩
今日はありがとうございました」

俺はニッコリと笑って

お礼を言う。

「あ…ああ」

「じゃあまた学校で」

「……」

「?」

「なぜむぜとおもている!?」

「はい?」

鹿児島!?

突然すぎで翻訳できませんでしたよ!?

「ど、どうしたんですか!?」

「……何でもない」

顔を赤くしてそっぽを向く鹿島先輩が面白くて俺はつい

「あはははははっ」

と吹き出した。

「……」

「すみません
でも新鮮だったのでつい」

なので許してください。

胸の前で手を合わせてペコリ。

「……はぁ」

え?

ため息?

俺の思い違いかもしんないけど余計顔赤くなってません?

「熱でもあるんですか?」

鹿島先輩のおでこで確認しようと

手を伸ばす。

「いや、大丈夫だ。
だから少し…離れてもらえないか」

え″

俺そんな近かった?

すみませんと謝って慌てて一歩後ろへ

「えーと
じゃあさようなら?」

「ああ」

さっきとほぼ同じやりとりをして今度こそ鹿島先輩と別れた。

どうしたんだろうな

鹿島先輩

風邪でもひいてたのかな?

だとしたら

今日連れ回しちゃったのは悪かったなぁ

次会ったとき謝っとこ