冷たくなっていく母親の体

幼い妹はもう息をしていない。

自分も

シヌノ?

『死』という言葉が初めて近く感じられた。

まだ

死にたくない

それは

『生』への執着

『死』への恐怖

「……鹿島先輩?」

「……あ…ああ」

「どうしたんスか?」

「いや、何でもない」

「……そうですか?」

彼には

話していいだろうか?

この記憶は一人で抱えるには

重すぎる