コンコンコンコン

ドアを叩く音が響く。

会長サマに聞こえてませんように!

できれば会いたくない。

絶対会いたくない……

「鹿島先輩」

……

コンコンコンコン

「鹿島せんぱーい?」

ガチャリ

ドアが音をたて、開く。

「先輩!!
夏休みのことなんですけどッ
遊びに行きませんかッ?」

まくしたてて話したのは、

途中で遮られないようにするためだ。

「……えっと
だめ……でしょうか?」

「いや……
構わないが……」

わーい

「鹿島先輩!
ありがとうございます!」

「……あ、ああ」

「急に来てすみません
では……」

俺は急いで退散?した。

鹿島先輩の気が変わらないうちに……と