「心!
ねえどうする?
ねえねえどうするどうする?」

「テンション高すぎじゃね?」

「聡!
お前には聞いてない!
さらに言っちゃうと
俺わりとお前のことどうでもいい」

「……ひでぇ」

何とでも言え

これから始まる夏休み!

それを考えれば

テンションがアゲアゲになっちゃうのも頷けると思いませんか!!

思わへん?

ぜぇったい思うよね!

どこの小中学生だろうが高校生だろうが夏休みは楽しみなのですなのです

イェイ

「だって俺
夏休み遊びたいの心だけだもん」

「ありがとー
でも僕、夏休みは実家に帰らなきゃいけないから……」

「そっかぁ……」

ふられちゃいましたよ

残念無念また来年

あーあ

「なら聡とタコでいいや」

「……ならって……」

「俺らも暇じゃねぇからな!?
親族に顔出さなきゃなんねぇし……
夏休み遊べるほど暇なのはお前だけだぞ」

「そうかなぁ」

「そんなに遊びてぇなら同室のやつと遊べば?」

「祐一郎は用事があるって」

「「ほら」」

「家のこと気にせず遊んでんのお前だけじゃん」

いや〜

誰かいたよ

確かいたよ

誰だっけ……?

家に縛られない人

えーとえーと

「鹿島先輩だ!!」

「は?」

「へ?」

「え?」

三人同時に声をあげた。

誰の声かは分かるよね?

「夏休み遊べる人!
鹿島先輩だよ!」

「お前……誘う勇気あんの?」

「ふぇ?」

「怖そうじゃん。
あの先輩」

「そんなことないよ?
鹿島先輩優しいし……」

すっごくいい人だし……

「「「……」」」

「?どうしたの」

「すごいな……お前」

「何が?」

「「「……」」」

どったの?

まあいっか

あ〜

なーつーやーすーみー

なーつーまーつーりー

カーラーオーケー

プーールー

楽しみですなぁ

イェイ