「ベッドの上ビショビショじゃん
今日どうやって寝る?」

「全員ソファーの上とか?」

「狭ッ
入らないだろ」

「床に直接?」

「俺らの部屋に移動は?」

「それがいいや」

「勝手に決めんなよ……」

「自分で提案したのに?」

みっちゃんがコーラをこぼしてビショビショになったベッド等を片付けながら話す。

「ところであいつ着替え持ってんのか?
風邪ぎみらしいし貸してやれば?
あの服じゃだめだろ」

「あ! そうだね!」

たぶんみっちゃんも小柄な方だから僕の服、はいるよね。

少し大きめのを貸してあげよ

「さっちゃん、
渡してくる」

「へーい」

シャー

バスルームに近づくとシャワーの音が大きくなる。

……音、止まった?

もう出るのかな?

シャッ

続いてカーテンが開く音。

「みっちゃん」

僕は服を渡そうと、バスルームのドアを開けた。

そこにいたのは……

……え?

みっちゃん?

ショートヘアの

紛れもない女の子……