「なっ何これ!」

食堂

というには惜しいほど豪華な場所で俺は叫び声をあげた。

なんだよこれ

高すぎる!

オムライス単品で3000円って学食の値段じゃない。

「どうした?そんな大声出して」

「だって驚くでしょ!
値段!」

「そうか? 安いと思うけど?」

「か、金持ちめ!」

あれを安いって感覚狂ってる。

「お前んちもそうだろ」

「違う!」

「違ったらこの高校来ねぇし」

「それでもッ
いざという時のために『質素倹約』をモットーにしなくちゃ!」

「……誰に言われたんだよ」

「お母さん」

俺を脅すような人ですが

一応尊敬してるんで。

「……すげぇ家だな」

学食3000円を安いというあんたには言われたくない。